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悪魔崇拝バンド、劣悪な労働環境めぐり訴訟

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悪魔崇拝バンド、劣悪な労働環境めぐり訴訟


 スウェーデンのヘビメタバンド「ゴースト」は10年前に活動を始め、悪魔崇拝をイメージした衣装や歌詞でカルト的な人気を獲得。メンバーはステージ上で不気味なマスクを着用し、正体を明かさないこともグループの神秘的なイメージ形成に一役買っていた。

 だが順調だった活動も、最近はメンバー間の訴訟がきっかけで一転した。訴状などによれば、バンド内では報酬や衣装の洗濯にまつわる問題であつれきが生じていたことが判明。悪魔のようなバンドメンバーたちも世俗的な人間であることが露呈した格好だ。

 多くのアーティストが音楽だけでなく私生活も切り売りする時代の中で、匿名性を貫いたゴーストはファンの心を引き寄せた。頭蓋骨風メークでリードボーカルを務める「パパ・エメリトゥス」は、逆さ十字をあしらった法王風の帽子をかぶってパフォーマンスを見せる。ネームレス・グールズ(名もなき悪鬼)と呼ばれる他のメンバーも、銀色のマスクを着用して舞台に立つ。バンドは昨年、このいでたちでグラミー賞授賞式に出席し、受賞スピーチも行った。

 だが今は4人のネームレス・グールズが、パパ・エメリトゥスことトバイアス・フォージ氏(36)を訴えている。フォージ氏が金銭面で他のメンバーをごまかしており、バンドのパートナーとして利益を公平に分け合うとの合意がほごにされたと主張する。

 訴訟でメンバー全員の素性が明らかになったことに対し、世界中のファンはさまざまな反応を示している。訴状に細かく目を通してバンドを調べるファンもいるが、ゴーストの不気味なイメージが台無しになってしまったと批判する声もある。インターネット上には「裁判によって、メンバー全員がつまらなく欠陥のある人間」であることが分かったとする書き込みも見られる。

衣装の洗濯で意見衝突

 カナダのハリファックスに住むキャスリーン・ヒギンスさんは、お金や日常生活にまつわるバンドの内紛が表面化したことにがっかりし、裁判に関する情報が目に入らないよう気をつけているという。「ブロードウェーで舞台を見ているようなもの。『オペラ座の怪人』を子供の頃に鑑賞した時、誰が演じているかや彼らが朝食に何を食べたかなどには興味がなかった」とヒギンスさんは話す。

 ステージ上のパパ・エメリトゥスは「サタン」や「ルシファー」といった言葉が並ぶ歌を歌い、オカルト集団のリーダーのようにオーディエンスを盛り上げる。だが裁判書類によれば、2013年に米国をツアーした際、バンではなくバスが提供されることに興奮していた様子も分かっている。書類に掲載されたフォージ氏のメールには「米国での移動は本物のツアーバスを利用できる!」と喜びの言葉が並ぶ。

 またライブ後の衣装は、ネームレス・グールズの一人がアパートの共有洗濯機を使って洗っていたことも分かった。元メンバーのマーティン・パースナー氏は「サッカーチーム全員分の汚れたユニホームを洗うのと似た状況だった」とインタビューで明かす。裁判の資料にはライブ会場で洗濯することができないか、パースナー氏が懇願する内容の文面もある。同氏は長年にわたってゴーストでギタリストを務めたが、昨年バンドから脱退し、今回の訴訟には加わっていない。

「非常識なほど不誠実で、欲深く、ダーク」

 バンドの人気が高まるのと並行し、「リチュアル(儀式)」と呼ばれるゴーストのライブにはステンドグラスやお香なども導入され、プロダクションも精巧なものになっていった。バンドの友人や観客がエキストラとなり、修道女の格好をしてステージに上がることもあった。

 だが舞台裏では、ごく日常的なやりとりが続けられていた。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が入手した資料によれば、ゴーストはライブ会場にビールや室温に保たれた飲料水を準備しておくよう要求。バナナにアレルギーを持つスタッフがいるため、ケータリングエリアのバナナは袋の中に入れておくとする指示も見られる。また「ハーシーではない」良質なチョコレートもそろえておくよう求めており、指示書には「人の体は食事によって作られるため、われわれは健康を維持したいと考えている」と記載されている。

 舞台裏で最も激しかったメンバー同士の衝突は、金銭面についてだ。フォージ氏が先週法廷に提出した書類にはバンドの給与に関する議論の詳細が記述されているほか、ネームレス・グールズたちは雇われミュージシャンにすぎないと書かれている。またフォージ氏は裁判によってゴーストの「ミステリアスな部分が壊された」とし、匿名で活動しているネームレス・ゴールズは代替可能だとした。フォージ氏には当記事に関するコメントを求めたが、返答は得られなかった。

 パパ・エメリトゥスはファンに発表することもなく、最近は新たなネームレス・グールズをメンバーに加え、今月に入り米国ツアーを開始している。

 訴訟を起こした元ネームレス・グールズたちはWSJのインタビューには応じなかった。ただ4月に発表された声明文では、フォージ氏が「非常識なほど不誠実で、欲深く、ダークだ。ダークといってもゴーストが歌う曲のようなダークさではなく、富と名声に手が届きそうになると親友たちを裏切るようなダークさだ」としている。

 ゴーストのファンの中には訴訟前からメンバーの情報を探り当てた人もいる。だがバンドにとってアイデンティティーを隠すのは演出効果を高める手法の一つだった。「漫画のキャラのように、5人の男たちをそれ以上のものに仕立て上げること」が目的だったと元メンバーのパースナー氏は話す。そのパースナー氏は自身のバンド、マグナ・カルタ・カルテルを広めるため、ユーチューブで自らの身元を明かした。

By John Jurgensen

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